渡邊修也は甘いものに目がありません。外食をしたときは必ずスイーツを注文しますし、会社の机の引き出しには買い溜めしておいたお菓子を入れておき、休憩時間にいつでも食べられるようにしています。スイーツを含めて甘いものを食べると、気持ちが安らぐように感じて、再び仕事を頑張ろうというやる気がこみ上げてきます。渡邊修也は普段からスイーツを持ち歩くようにしています。特に趣味の登山を行うときには、チョコレートやグミ、キャンディを持ち歩いています。登山をするときは準備万端でのぞむようにしていますが、山は天気が変わりやすいので万が一、遭難してしまう可能性があります。遭難したときは、体力を温存することが大切だと考えられています。体温を下げないようにすることと空腹にならないようにするためには、高カロリーな食品が必要です。そんなとき、スイーツは砂糖がたっぷり使われているのでカロリーも高めですし、甘いものを口に入れると気持ちが安らいで、心も冷静になると考えています。そのため、お菓子などのスイーツは登山をするときに、過剰なくらい持っていくようにしています。渡邊修也は基本的に、冬よりも夏山を好んで登山をするので、今まで遭難しそうになったことはありません。ただ夏の山も天気が変わりやすいので、登り始めたときは晴天であっても、途中から雲行きが怪しくなり雷雨に見舞われたこともあります。雷の大きな音に驚きましたが、持っていたチョコレートを口の中に入れることで気持ちを冷静に保つことができました。

渡邊修也は小さいころからお菓子が大好きで、ご飯よりもお菓子を食べたいという子供でした。当然ながら両親はお菓子を食べ過ぎると肥満になったり虫歯になるからといって、沢山は買い与えてくれませんでした。その反動があったのか、社会人になると渡邊修也は自分で稼いだお金の大半をスイーツにつぎ込むようになりました。甘いものが食べたいという理由だけで、そこらじゅうのお菓子を買い占めたり、評判のスイーツ専門店を耳にすると遠くても駆けつけていくほどでした。沢山のスイーツを食べてわかったのが、どれもおいしいけれど、おいしさにも差があるということです。少しでもおいしいものを食べたいと考えるうちに、渡邊修也は自分でも作ってみたいという気持ちになりました。料理学校に通うにはハードルが高かったので、地元の公民館が開催しているスイーツ作りの講習会に参加することにしました。1回だけの講習会なので気軽に参加できますし、講習会ではガトーショコラの作り方を教えてくれるというので参加を決めました。ガトーショコラはチョコレートの甘さと苦みのバランスが最高で、渡邊修也も大好きなスイーツです。チョコレートを湯煎で梳かすときにこぼしてしまったり、分量を間違ってしまうこともありましたが、講師や他の参加者に助けられてとてもおいしいガトーショコラを作ることができました。レシピをしっかり覚えたので、今度は自宅で作って家族に食べさせてあげたいです。



渡邊修也の母親は、食事こそが健康な体を作るという考えを持っていたので、料理は手作りをすることにこだわっていました。今まで買ってきたお惣菜を食べたことは数えるほどしかありませんし、おやつのスイーツも手作りでした。ババロアやプリンなど、保存料が一切入っておらず、新鮮な卵を使って作ったスイーツは優しい味で、子供ながらに食べると幸せな気持ちを味わうことができました。そんな母親の影響もあって、渡邊修也も普段から手作り料理を心掛けるようにしています。ただスイーツを手作りするのは難しいので、まだ専門店で購入したものを食べています。見た目が宝石のように綺麗なものから、見ているだけで笑顔になってしまう可愛らしいものまで、様々なスイーツがありますが、渡邊修也の人生には欠かせないものになっています。1か月に1度ほどのペースで、スイーツバイキングに通っていますが、ここ数年は男性客が増えてきたという印象を持っています。以前は女性の専売特許のような雰囲気が店内に漂っていましたが、男性であっても甘いものが好きだと言える風潮になってきたように感じます。一人で来店する男性も多いので、そんな男性を見たら渡邊修也は心の中で共感を覚えています。女性もバイキングとなると、どれだけ沢山食べられるかということに重きを置いているようなので、周辺のお客さんに関心を示さないのがありがたいです。レディースデーがあるように、男性限定の日もあればいいとひそかに願っています。



渡邊修也は小さいころから甘いものが大好きで、大人になってからもそれは変わりません。昼食には食事の後にいつもスイーツを食べますし、休日になるとスイーツの食べ歩きをします。渡邊修也がスイーツ好きになったきっかけは、母親が作ってくれたババロアでした。渡邊修也の両親は共働きだったので、いつも学校が終わると誰もいない家に鍵を開けて入るのが日課になっていました。寂しいという気持ちがありましたが、それをできるだけ感じさせないように母親が工夫してくれていました。その1つが手作りのおやつでした。今から考えれば仕事で忙しかったのにかかわらず、母親はおやつだけでなく、料理も手作りにこだわってくれていました。いつも学校から帰ると、食卓や冷蔵庫に手作りのおやつが入っていて、それを食べるのが楽しみでなりませんでした。よく作ってくれるのは、ドーナッツやプリンでしたが、ある時、大きなドーナッツ型のプリンが冷蔵庫に入っていて、メモにはババロアを作ってみましたと書かれていました。ババロアという名前のスイーツを見たのも聞いたのも初めてでしたが、食べてみるととてもおいしくて感動しました。プリンよりももっちりした食感なのに、甘さが控えめで渡邊修也の好みそのものでした。それがとてもおいしかったので母親に告げたら、頻繁に作ってくれるようになりました。大人になった今でも、実家に帰るといつも母親はババロアを作って出迎えてくれるので嬉しいです。

渡邊修也は大学を卒業した後、希望していた会社に就職することができました。渡邊修也は小さいころから乗り物が大好きで、車やバス、飛行機、電車など全ての乗り物に夢中になっていました。模型を作ったり、ミニチュアのフィギュアを集めることを好んでいて、大人になったら、乗り物関連の職業につきたいという夢を持っていました。そして無事にその夢が叶い、自動車関連の会社に就職しました。同期は渡邊修也の他に男性2人と女性3人で、長い研修期間を終えた後、同期の女性1人と総務に配属になりました。同期だということもあり、性別に関係なく仲良くしていましたが、ある時、渡邊修也が昼食の後にコンビニのスイーツを食べていたら、その女性も同じスイーツを食べていることに気付きました。そのことがきっかけで、お互いがスイーツ好きなことがわかり、スイーツに関する情報を交換するようになりました。渡邊修也は自分の足でおいしいお店を探すことを趣味にしていますが、彼女はSNSを使ったり、女性ファッション雑誌に掲載されているのをチェックして情報を仕入れていることがわかりました。自分は情報通だと自負していましたが、彼女の素早くて広い情報網には負けを認めざるを得ませんでした。毎日、スイーツについて話すようになり、親友のような関係になったので、今では休日になるとおいしいお菓子屋さんを一緒にまわって楽しんでいます。彼女とは一生の友達関係を築けそうです。


渡邊修也は大学を卒業後に就職した会社では、クレーム担当の部署に配属されたことがありました。取引先からのクレームだけでなく、お客様からのクレームが毎日のように大量に寄せられるので、時には気が滅入ってしまうこともありました。そんなときは、心を無にして対応しなさいと上司がアドバイスをしてくれましたが、渡邊修也は本来、とても真面目な性格なので、クレームを真正面から受け止めてしまいがちです。文句を言われていると、自分が悪いわけでもないのに悪いことをしてしまったような気分になるので、仕事が終わると落ち込んで帰ることが続きました。このままでは鬱状態になってしまうのではないかと思っていたとき、ふと立ち寄ったコンビニでおいしそうなスイーツを見つけました。フルーツが入ったロールケーキは、見たときに宝石箱のように見えて引き付けられました。それまでは甘いものがそれほど得意ではなかったのに、購入したロールケーキは一人で全て食べてしまいました。食べているとき、その甘さに包み込まれるような気がして、ストレスが消えていくのを感じました。おいしいものを食べると幸せになると言いますが、まさにそれを実体験したと感じました。それからは、仕事でストレスが溜まると、コンビニや専門店でスイーツを購入し、家でゆっくり味わうようにしています。自分の大好きなものに浸ることによって、疲れた心と体を癒すことができ、また明日から頑張ろうという気持ちになれます。

渡邊修也は大学生の時に、学業そっちのけで複数のアルバイトをしていました。両親には学費を出してもらっていたので、独り暮らしをするための生活費などを稼ぐ名目で働いていましたが、実はそれは建前で、本当は旅行資金を稼ぐためにアルバイトをしていました。接客業や塾の講師、ビラ配りなどありとあらゆるジャンルのアルバイトをしたことで、社会性を身につけることができましたし、短期間で多額のお金を稼ぐことができるようになりました。稼いだお金で、夏休や冬休みなど、大学が長期に休みになるときに海外旅行を楽しみました。海外旅行といっても豪華なものではなく、格安航空チケットを取得して、現地で安い宿を行き当たりばったりに探すという旅です。今から考えれば無謀ですが、若いころは危険だとも感じず、ただ広い世界を見たいという欲望が勝っていました。渡邊修也は東南アジアを中心に旅行して、最後はヨーロッパにたどりつきました。そこではショーウィンドーに並んだスイーツがとても美しくて、最初は宝石か何かかと見間違ったくらいでした。1つのスイーツがかなり高値だったので宝石だと例えるのは間違っていないかもしれません。貧乏学生だったので、1つしかスイーツを買うことはできませんでしたが、口に入れた瞬間にそのおいしさに感動して泣いてしまいそうになりました。あれから月日がたち、ヨーロッパで食べたスイーツは日本にも出店するようになり、いつでも食べられるようになったことに喜びを感じています。

スイーツが好きな渡邊修也ですが、ついつい気になってしまうのが、抹茶味です。

元々、渡邊修也は緑茶が大好きで、子供の頃から自分で急須を使ってお茶を入れていたほどです。最近では、ペットボトルの物に頼りがちですが、休日などに時間の余裕がある時には、お茶を入れています。あのお茶の香りが大好きなのです。

日本にも、海外からの観光客が多く来るようになった事や、外国人パティシエが日本に店舗を構えるようになった影響なのか、人気スイーツショップで頻繁に抹茶の文字を見かけるようになりました。それまでの抹茶スイーツと言うと、日本らしい黒蜜や黄粉と合わせている物が多かったですが、最近ではチョコレートとの相性が良い事にも気づけました。カカオの苦味や香りの高さと、抹茶には共通点があるのかもしれませんね。お店に行くと、抹茶以外にもピスタチオのスイーツも並んでいますが、やはり抹茶独特の、深い緑色は、他の色とは一味違います。

以前、知人に誘われてお茶会に参加した事があるのですが、抹茶と言っても、お茶を点てる方によって味が違う事は、本当に驚きでした。抹茶と言うと、苦いイメージを持たれている方もいますが、正しくお茶を点てると、余計な苦味が無いのです。コーヒーは、毎日ブラックで飲むのにも関わらず、抹茶と聞くだけで怪訝な顔をされる方には、是非本物の抹茶を味わっていただきたいですし、日本が世界に誇れる素晴らしい文化と食材でもあると思います。



小さい頃から渡邊修也が家族で通っていたカフェでは、夢のような美しいケーキがいつもショーウィンドウに並んでいました。子供の頃はカフェに連れていってもらうだけでテンションが上がり、多くのケーキの中から1つだけを選ぶのはとても難しい選択でした。大人になってからは自分で稼いだお金を自由に使えるようになったので、給料日になると自分へのご褒美として3つくらいはケーキを買ってしまいます。ゆっくり味わって食べることで、仕事の疲れやストレスが吹き飛んでいくような気持ちになります。おいしいケーキで人気のカフェですが、そこで長年、パティシエとして働いていた料理長が定年を迎えて辞めることになりました。第二の人生としてもっと静かな場所でカフェをやりたいと考えているという話を聞き、少し寂しいという気持ちがありましたが応援したいという強い気持ちを持ちました。そして先日、そのパティシエから近況報告のはがきが届き、那須高原の近くで小さなスイーツ店をオープンしたと書かれていました。渡邊修也は早速、その週末に車を走らせてスイーツ店に行きました。多くの人から愛されていたパティシエだったので、渡邊修也だけでなく多くの人がスイーツ店を訪れていたことがわかりました。以前よりもさらにオリジナル色が強くでたスイーツはどれも宝石のように輝いていて、すべての種類を食べたいと感じるくらいでした。その場で2つ食べ、3つはお土産用に購入しました。